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岩殿山 いわどのさん 標高634m 岩殿城跡 山梨百名山
駐車場から山頂まで約1時間 山梨県大月市賑岡町 地理院地図
「いわとのさん」ともいう。JR中央本線大月駅の北方約1km、桂川北岸に位置する。標高は634mで日本一高い建築物の東京スカイツリーと同じ高さ(実際ところは、スカイツリーの立っている場所が標高2mで、そこからの計算となるとスカイツリーのてっぺんの標高は636mらしい)。礫岩から成る山で、戦国期には山城が築かれていた(岩殿城。『甲陽軍鑑』『国志』によると武田の家臣、小山田信茂が築いた要害城)。現在は岩殿城跡として山梨県指定史跡となっている。かつて烽火台があったとされる山頂には、大月テレビ中継局の電波塔が設置されている。南側中腹には丸山公園があり、桜の名所になっている。東麓には平安前期創建と伝わる円通寺が、明治の神仏分離・廃仏毀釈の頃まで存在した。円通寺は京都聖護院末の修験道本山派に属し、観音堂や三重塔、坊寺も幾つか従える名刹であった。
山梨百名山(山梨県選定)・秀麗富嶽十二景(大月市選定)・関東の富士見百景(国土交通省選定)に選ばれている展望の良い山であるとともに、歴史のある山でもあります。
中央自動車道大月I.C.を出たら国道20を大月方面へ→〔大月駅前〕信号をそのまま直進→〔高月橋入口〕信号(「岩殿城跡」を指す案内標識あり)を左折して国道139に入る(正面に岩殿山が見えます)→〔大月市民会館入口〕信号をそのまま直進し高月橋を渡り終えたところの左側に岩殿山公園駐車場(W.C.無し) グーグルマップ

山梨百名山(「富士の国やまなし」公益社団法人やまなし観光推進機構のサイト外部リンク

秀麗富嶽十二景(大月市観光協会のサイト外部リンク

関東の富士見百景(国土交通省関東地方整備局のサイト外部リンク

2021.10.霜始降


2019年8月27日に大月市で震度2を観測した地震の影響と思われる、鏡岩の一部(鏡岩と呼ばれる岩盤のうちの約5m×3m)崩落が強瀬ルートの登山道上に確認され、調査の結果、今後も崩落の危険性があるとの判定。以来、強瀬ルート中に通行禁止区間が設けられ、岩殿山駐車場からほど近い岩殿山登山口からは山頂へ行けなくなりました。復旧の目処は立っていないとのこと。岩殿山北側の畑倉登山口から登るルートと、西側の浅利から登るルートは山頂へ到達できます。


岩殿山公園駐車場
10台くらい停められる市営の無料駐車場。トイレ無し。











 ②駐車場にあった
  岩殿山登山道状況図
  写真クリックで拡大します

③65m先にある岩殿山登山口へ向かう
(強瀬登山口へ向かう))
国道139号沿いの歩道を進みます

強瀬(こわぜ)登山口岩殿城跡入口  (上の左右の写真は同じ場所です)
岩殿山駐車場から3分ぐらいで到着。ここから山頂へ向かおうと思っていたのですが、「ふれあいの館」から先の登山道が通行止めとなっているため、畑倉登山口(当山の北側を登るルート)へ向かいました。こちらの歩道はここまでなので、車道を渡って反対側の歩道へ。

ちなみに強瀬登山口から丸山公園の「ふれあいの館」まで約10分。「ふれあいの館」は1階が白籏史郎写真館、2階は展望室で大月市街・富士山が一望できるようです。丸山公園は桜の名所として知られています。


岩殿山ふれあいの館(大月市のサイト別リンク

⑤「岩殿バスのりば(富士急バス)
岩殿山駐車場から「ゆりケ丘入口」バスのりばを経て、この辺りまでは歩道があるのですが、この先は車道歩き。車の交通量もそこそこあるので注意。

この先「岩殿上」「神倉」バスのりばを経て「自動車教習所前」バスのりばまで約10分、慎重に車道を歩く。

「岩殿」バスのりばから七社権現経由で岩殿山頂へと向かう当山東側を登るルートもあるのですが(道標アリ)、そちらも通行止区間があるので山頂へ行けません。また、「岩殿」バスのりばから猿橋駅へと続く道があるのですが(道標アリ)、その道を猿橋方面へ下りた辺りが、かつての古刹・円通寺があった場所です。













 ⑥大月自動車学校の看板が目印。自販機が並ぶ「ハッピードリンクショップ」の前に
  「自動車教習所前バスのりば。車道をもう少し進むと左側に畑倉登山口があります。













自動車教習所前バスのりばの時刻表(富士急バスのホームページ)別リンク

畑倉登山口
「鬼の岩屋」の看板が目立ちます。
岩殿山公園駐車場から30分くらい歩きました。

※地理院地図には畑倉登山口から山頂への登山道は記されていません(2022年8月現在)


⑧始めは沢沿いの道です。

⑨登山口からほどなく鬼の岩屋分岐
鬼の岩屋は帰り(下山時)に寄りました。
(鬼の岩屋はここからスグです)
⑩鬼の岩屋分岐から岩殿山方面へ少し登ったところに秋葉大権現畑倉神宮(畑倉大神)。
石灯篭に「秋葉大権現」「天明四申辰□□□」と陰刻されています。(□の部分は解読できず)

山頂へ向かってさらに登って行きます。

⑪所々で大きな礫岩が露出しています

←大きな礫岩の上を少量の湧き水が静かに流れています。

道中は、滑りやすい箇所があるので注意(特に下山時)。
















岩殿山山頂 標高634m スカイツリーと同じ高さです! ムサシ 634 (甲斐の国ですが・・・。)  三角点はありません。「本丸跡」の標識、大月テレビ中継局のアンテナ塔があります。広めの山頂ですが周囲は木々が生い茂り、眺望はその隙間からといった感じ。南面側は木立があるものの、崖となっているので注意。大月市秀麗富嶽十二景にも選ばれているので、もっと良い展望なのかと思っていました。後で知ったのですが、ここから西へ数分下りて行ったところに、山頂標が設置された展望の良い開けた場所があるようです。見落としてしまった!よく調べないで登るとこういうことがある。

東京スカイツリーの高さは634mですが、スカイツリーの立っている場所が標高2mらしく、よってスカイツリーのてっぺんの標高は636mらしい。



⑭富士山見えて良かったあ! かろうじて松の木の枝の合い間から見ることが出来ました。

下山は往路を戻りました。写真⑨の分岐点から鬼の岩屋に向かう(1分弱)。






⑮大きな礫岩が露出しています!その上を少量の湧き水が伝って滴り落ちています。岩の下は洞窟。設置してある看板の説明によると、当山には数ヶ所の洞窟があって、ここのはそのうち一番大きいそうです。かつてこの場所に、修験道場・円通寺の新宮(懸け造りの堂宇)があり、十一面観音を祀っていたといいます。

登山ルート 往路=約1時間  復路=約50分

岩殿山公園駐車場
3分 歩道 3分 
強瀬(こわぜ)登山口岩殿城跡入口
10分 歩道 10分
岩殿バスのりば
15分 車道 15分
自動車教習所前バスのりば
1分 車道 1分
畑倉登山口
3分 登山道 1分
鬼の岩屋分岐(鬼の岩屋までは1分弱)
1分弱 登山道 1分弱
秋葉大権現畑倉神宮
30分 登山道 20分
岩殿山山頂 標高634m

今回の道中では山バッジを買えなかったのですが、大月駅前観光案内所で販売しているようです(税込み¥600) 大月市観光協会のFacebook(別リンク)

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