日帰り登山へGO! > 神奈川県の山 > 石垣山(一夜城跡) 国指定史跡。観光です。

石垣山 いしがきやま 標高262m (一夜城跡 いちやじょうあと
国指定史跡   石垣山一夜城歴史公園
駐車場から約15分 神奈川県小田原市 地理院地図
箱根火山から流出した溶岩からなる。当山西側を箱根ターンパイクが通る。箱根登山鉄道入生田駅の南東約800m、JR東海道本線早川駅の西南西約1.6㎞に位置する(直線距離にて)。古くは、笠掛山・笠懸山・西の高山・松山などと呼ばれていたが、天正十八年(1590)豊臣秀吉が天下統一に向け小田原北条氏との戦の際、長期戦に備え小田原城を見下ろすこの山に石垣の山城を築いたことから石垣山と呼ばれるようになった。この山城は野面積み(のづらづみ)を用いた総石垣で、天守閣もある本格的な山城で、天正18年4月5日着工、6月26日完成という短期間のうちに築かれ、城が完成した後に周囲の樹木を一晩で伐採、小田原の北条側からは一夜にして突如山の上に城が現れたように見え(= 一夜城・太閤一夜城)、戦意を喪失したという。秀吉は石垣山一夜城完成後、箱根湯本の早雲寺にあった本陣からこちらに移り、側室の淀や参陣した諸大名の女房衆や千利休らを呼んで、茶会・能・猿楽等を催したり、天皇の勅使を迎えている。また、秀吉と徳川家康が石垣山から小田原城を見下ろしながら2人で立小便をしたという話が残る(天元実記)。野面積み総石垣の城としては関東で最初のもの。江戸期に入ると当山は入山を禁止されている。城跡は国指定史跡に選ばれ、石垣山一夜城歴史公園となっている。当山北東麓に国天然記念物「早川のビランジュ」がある。
小田原厚木道路箱根口(風祭・入生田方面へ)→国道1号を箱根・湯本方面へ→[地球博物館前]信号(歩道橋のあるところ)を左折→道なりに進む。橋を渡った先から山の中へ入ります。→道なりにさらに進んでいくと、やがて道路沿い右側に石垣山一夜城歴史公園駐車場(トイレあり)  グーグルマップ
または、西湘バイパス早川

2017.1.水泉動

駐車場入口の反対側に石垣山一夜城への入口があります。

国指定史跡 石垣山
石垣山一夜城歴史公園

石垣山一夜城(小田原市のホームページ)
駐車場から見た石垣山一夜城の入口。

駐車場は無料で広い。(トイレあり)

JR東海道本線早川駅から歩いてきた場合はここまで約50分。
箱根登山鉄道入生田駅から歩いてきた場合はここまで約1時間。

ちなみに土日祝は小田原駅からバスも出ています👉小田原宿観光回遊バスうめまる号(小田原市ホームページ外部リンク

石垣山一夜城入口(旧城道東登口)
石段を登って行きます。
山頂の天守台跡までは10~15分くらいです。

[早川石丁場群750m・入生田駅3000m/海蔵寺1700m・早川駅2350m]
(生命の星 地球博物館までは3200m約50分、博物館から入生田駅まで約3分)
本丸跡の端っこに物見台

豊臣秀吉と徳川家康が小田原城を見下ろしながら2人並んで立ちションをしたのはここか?
物見台から
眼下に小田原市街・相模湾。遠くに三浦半島を望む。
写真クリックで拡大します 拡大した写真をも一度クリックするとさらに拡大

天正18年4月、秀吉の大軍は小田原城・北条軍をぐるっと包囲。早川と酒匂川の間の海にも秀吉軍の船。凄い光景だったろうな。
圧倒的な力の差だ。
小田原城アップ!望遠

秀吉は家康と2人で小田原城を見下ろし立小便をしながら、小田原落城後は関八州を与えるという話をしたという。
俗にいう「関東の連れ小便」。
淀君も利休も、ここに来た武将らもこの辺りから景色を眺めたのだろうか。いや、淀君は天守閣から秀吉と見たかな。
小田原北条氏は同年7月に降伏。

小田原城ホームページ(外部リンク)

小田原合戦攻防図(石垣山にあった説明板より)
写真クリックで拡大します
本丸跡には樹木が立ち並んでいて、その樹間を抜けると少しだけ高くなっている場所があり、そこが天守台跡・山頂。
物見台からスグです。
天守台跡
ここが石垣山山頂。標高262m
山頂は狭く、周囲は樹木で展望は無い。
(付近に小田原市設置の水準点あり)

ここにあった天守閣は2層か3層だったと推定されています。
天守台跡=山頂から見た本丸跡(本城曲輪跡)

すぐ下の木々が立っている辺りが本丸跡。祠が祀られています。
その木々が立ち並ぶ隙間の奥が本丸の端っこで、そこからだと小田原市街・相模湾が見えます。

本丸跡の端は展望が良い。すぐ下に二の丸跡(馬屋曲輪跡)が広がります。丹沢山塊も見渡せます。(二の丸跡の北側にトイレあり)

二の丸跡からさらに北へ進んだところにある展望台からの景色。こちらは箱根方面が望めます。
この展望台の辺りに“3等三角点 標高240.7m 点名:飛乱地 があるはずなのですが、未確認(下調べしないで行ったので三角点に気付かなかった)。
飛乱地(びらんち)という三角点名は、この地の字名で、石垣山の北東麓の辺りにある国天然記念物「早川のビランジュ」と呼ばれる巨木からきています。どうやらこの辺りがビランジュの北東限らしい。(国天然記念物 早川のビランジュ 大正13年12月9日指定) グーグルマップ
小田急のロマンスカーが通った。

箱根登山鉄道入生田駅のそばに「生命の星 地球博物館」があります。(別リンク)

石垣山の海側、小田原漁港もおススメ。
小田原漁港-小田原市観光協会のホームページ(別リンク)

漁港の駅TOTOCO小田原ホームページ(別リンク)

少し疲れた状態で温泉に入って、「お~っ、回復ぅ~」を味わいたかったので、温泉に行く前に登山。と言っても山頂付近の駐車場から登ったので、登りの部分は僅か。全然登山じゃありません。観光です。この山は秀吉、家康、淀君、利休も来ている山です。国指定史跡になっています。結局全然疲れなかったので麓を観光して、ほんのちょっとだけ疲れて温泉へGO!リラ~ックス。2017.1.

日帰り登山へGO!     帰りの温泉 👉 天山