日帰り登山へGO! > 千葉県の山 > 高宕山(関東百名山)
高宕一号隧道のトンネルから石射太郎→高宕山→八良塚 (往復)
高宕山 たかごやま 標高330m 関東百名山 国天然記念物のニホンザル 東京湾を隔てた向うに丹沢山塊・富士山! | |
駐車場から高宕山まで約1時間25分 ・ 高宕山から八良塚まで約55分 | |
千葉県富津市/君津市 地図リンク → 国土地理院の地図 | |
鹿野山から上総・安房の国境に連なる房総丘陵に延びる山稜のほぼ中間に位置する。昭和31年、当山に生息する野生のニホンザルは国指定の天然記念物。高宕山の北方に位置する「石射太郎山」は、かつてサルの餌付け場所があったが、現在は高宕山西麓の高宕山自然公園がサルの餌付け・一般公開の場となっている。山名の由来は高くて洞穴のある山ということによる(「君津郡誌」)。山頂付近には、天平年間(729-749)に僧行基の開山と伝えられる高宕観音があり、奥の院にあたる山頂には大小2個の鉄釜がある。高宕観音は、治承4年(1180)に源頼朝が安房から当地に赴いた折に武運長久を祈ったと伝えられ、山頂の鉄釜は、頼朝が煮炊きをした時の釜が由来といわれ、また、雨乞いの釜として信仰されていた。関東百名山の一つ。 | |
館山自動車道君津→地方道92→国道465→植畑に近づいてきたら道路左側に注意。「石射太郎山」への道標があります。そこを左折。(道標が小さいので、走行中うっかりしていると通り過ぎてしまいます)写真Ⅰ →しばらく進むと、今度は二俣に分かれた道の中央に道標があります。高宕山の登山口は「石射太郎山コース入口」の方へ。写真Ⅱ →道幅が少し狭くなり、そのまま道なりにズ~ッと進んで行くと、トンネルの手前、左側に車6台分位の駐車スペース(トンネルから先は車両通行止め)下の写真① グーグル地図 |
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2008.2. 魚上氷
![]() ①トンネル前に登山口 (駐車スペースもこのトンネルの手前にあります。) |
②登山口から石射太郎山まで約20分。 石射太郎山頂(小峰)への道の前には 柵、その先にはロープが張られていて、 頂へは入れないようなので、 このまま高宕山へ向かう。 ![]() ↑写真クリックで拡大します↑ 頂に上がらなくても、石射太郎の辺りは 展望が開けています。 |
![]() ③石射太郎の横の小峰を乗越えるとしばらく平坦な尾根道。 道の両側は木立が並ぶが、その隙間からは遠くに富士山・丹沢山塊・東京湾、反対側は房総の山々が垣間見え、気持ちの良い尾根道です。 やがて下りとなり、また上り返すのですが、岩を削って造られた苔むす道(高宕観音へお参りする、かつての信仰の道)など、鎌倉や京都の古道を思わせ、趣のある道です。 そんなうちに高宕観音の参道口に辿り着きます。 |
化 石 |
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④途中、道端にころがっていた小さめの岩に貝の化石を発見! こんな山中に!何万年前? |
![]() ⑥高宕観音へ向かって長い石段を登ってゆくとその中段に大きな石塔があります。 「宝暦八年つちのえとら」と刻まれている。(宝暦八年=1758年) さらに石段を登ってゆくと高宕観音が現れます。 |
![]() ⑦岸壁の下に建てられた高宕観音は社の中に入ることができ、その奥には 観音様が居ます。 周辺は広めで、社の正面だけ展望が開けている。休憩地としても最適です。 高宕山へはスグ先にある、岩をくり貫いて造られた小さなトンネルをくぐっていきます。 |
![]() ⑧山頂直下は少し急坂。ハシゴを2つ登るといよいよ山頂 |
![]() ⑨▲高宕山山頂! 標高330m。 山頂は岩峰で狭い。 周囲は切れ落ちているので注意しましょう。 一部分だけ木に遮られますがほぼ360度の展望! 房総の山々をはじめ、東京湾を挟んだ向こう側の丹沢の山々 ・富士山も見えました! |
高宕山々頂からの展望!
写真クリックで拡大↓拡大された写真をクリックするとさらに拡大
八良塚にも寄ってみた。
![]() ⑩八良塚分岐(奥畑分岐) 〔林道怒田沢線(八良塚経由)2.8km/ 国道410号1.3km/高宕山1.2km〕分岐点 |
➠ | ![]() ⑪▲八良塚(はちろうづか) 標高342m。 高宕山の東約1kmに位置するピーク。 山頂は木々が生い茂り、展望は全く無い。 三角点は無いが、「天然記念物」と刻まれた 境界標が設置されていた。 八良塚分岐から0.5km 怒田沢林道まで2.3km |
登山ルート P→高宕山=1時間25分 高宕山→八良塚=55分 八良塚→P=1時間40分
P 高宕一号隧道のトンネルの少し前に駐車スペース(車6台分くらい) 登山口はトンネルのスグ前 [石射太郎 0.3km / 植畑バス停 2.8km]
↓約20分 石射太郎の少し手前に鹿野山へ(10.6km)の分岐
石射太郎(いしいたろう) 石射太郎(山)は断崖状の小さな峰。その頂へは立ち入り禁止となっていたのでそのまま通過。この辺りは展望が開け、これから向かう高宕山や八良塚ヶ望めます。ベンチあり。そばには廃屋の様な小屋(サルの餌付け小屋だったらしい)。
↓約45分
観音堂(高宕観音)
↓約5分
●[高宕山々頂0.3km/下の台バス停4.7km/石射太郎2.1km]分岐点
↓約15分
▲高宕山頂! 標高330m 山頂は狭く、断崖の上といった感じで周囲は切れ落ちているので注意。好展望!
↓約10分 下の分岐点まで往路を戻る
●[高宕山々頂0.3km/下の台バス停4.7km/石射太郎2.1km]分岐点
↓約20分 ついでに八良塚へ登ってみようと思い、道標の[下の台バス停(国道410号、奥畑方面)]方面へ進む。
[下の台バス停3.4km/三郡山・小倉・関豊(三郡山・郡界尾根コース)/高宕山1.2km]分岐点(郡界尾根分岐)
↓約5分 下の台バス停方面へ進む
[林道怒田沢線2.8km(八良塚経由)/国道410号1.3km/高宕山1.9km]分岐点(八良塚分岐) ベンチあり。
↓約20分 八良塚へ向かう
▲八良塚 標高342m 高宕山より標高が高いのですが、山頂は林の中で、展望は得られない。
↓約1時間40分 駐車場まで往路を戻りました。
P
古くから利用されている高宕観音への参詣の道が登山道となっているので、鎌倉や京都の古道のように趣が深い。山頂付近は少し急坂で、ハシゴを登る箇所もあるが、別段険しい山ではなく、比較的楽な山行となります。高宕山々頂からの展望は、房総の山々をはじめ東京湾を隔てた向こう側には箱根・丹沢の山々・富士山も望め、ほぼ360度見渡せます。ニホンザルが天然記念物とされている地域ですが、サルには全く会えずじまいでした。