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富士山の火山活動の状況➔ 気象庁ホームページ

吉田口登山道・馬返うまがえし~一合目~七合目(2740m)まで。帰りに小御岳に寄ってから往路を下山。


2024年 富士登山に際してかなり規制が課されるようです。夏の開山期以外は全く登れないのか?五合目以下も通行止めなのか?富士登山道を歩く場合は要チェック👉 【外部リンク】富士登山オフィシャルサイト(富士山における適正利用推進協議会)


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富士山の小御岳 こみたけ 標高2304m  富士山の北側、五合目(富士スバルライン終点)にあります
馬返し→七合目まで約3時間25分
小御岳は山梨県鳴沢村/富士吉田市   地図リンク 国土地理院の地図
(富士山山頂は山梨県鳴沢村/富士吉田市/静岡県御殿場市/富士市/富士宮市ですが、明確な境界線はありません。) 
小御岳は古御岳とも書かれる(読みは同じ)。富士山の北側五合目、富士スバルラインの終点付近にある小御岳神社の辺りが山頂。現在の富士山を形成する以前の、富士山の土台となる山で、富士山の南方に位置する愛鷹山(あしたかやま)や、箱根の外輪山などと前後して噴出したといわれる火山。富士箱根伊豆国立公園に属す。
中央自動車道大月JCT-河口湖→国道139を山中湖方面へ→道を進むうちに、途中から国道138になりますが、そのまま道なりに真っ直ぐ山中湖方面へ進む。→富士浅間神社付近の信号を右折し、県道701に入る。(視界の利く日には進行方向正面に富士山が見えます。→真っ直ぐ進む。(途中、「富士スバルライン・富士北麓公園への案内標識が出てきますが、そちら(右)へは行かず、ひたすら県道701を真っ直ぐ進む。)→正面に中の茶屋が見えてきます(看板アリ)。そのまま直進し、砂利道に入る。中の茶屋を左手に見ながら通過すると、砂利道はすぐに終わり、再び舗装された道になりますが、ここからは、少し道が悪くなります。→しばらく道なりに進んで行く。道の終点に馬返(うまがえし)駐車場。(※馬返に至る手前にY字路があります。「終点 林道侭下線」の看板が立っている左の方の道へは進まず、右の方の道へ進むとすぐに馬返の駐車場です。車20台分くらいは停められそうな広さ。) 地図リンクグーグル地図

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2011.6.麦秋至

吉田口登山道 馬返(うまがえし)、そして一合目から登る!








 駐車場は広いです。簡易トイレ2つ。  バイク止めの柵を抜けて、いざ、登山開始!
 登山道の地図も掲げられています。
道中、要所要所に
下の写真のような
登山道の簡易図が
設置されています。


写真クリックで拡大

『富士日記』加茂季鷹(1754-1841)も、このルートで登ってる








 地震で道中の石灯篭は倒れていました。
 鳥居は倒れてはいないのですが、倒壊の危険があるとのことで、
 鳥居の右横を大きく回って鳥居の先(向こう側)へ進む。
 (鳥居の両側には狛犬じゃ無く猿の像!)















静岡県東武地震(静岡地震)】
2011(平成23)年3月15日22時31分、
富士山南麓(北緯35度18分30秒・東経138度42分48秒・深さ約14㎞)
(富士宮口五合目と県道152号の間の辺り)を震源地とするマグニチュード6.4の地震が発生。
静岡県富士宮市では最大震度6強、山梨県忍野村・山中湖村・富士河口湖町では震度5強を記録。






 一合目 標高1520m  鈴原天照大神神社
  江戸時代までは大日如来を祀っていたので一之岳大日社と呼ばれていた。
 馬返からここまで約15分。
      (神社正面にある石塔群もほとんど倒れていました)

吉田口五合目までは、樹林帯の中の道で遠望はほとんど得られないのですが、早朝の樹間を抜ける登山道は涼しく、鳥が方々でさえずり清々しい。







 二合目には冨士御室浅間神社 (社は朽ちかけていた)   神社の少し先にある橋を渡る。
 標高1700m 裏手には、金網に囲まれた中に小祠があります。
   慶長十七年に建てられた社殿は河口湖畔の
里宮に遷されています。
   [神社の一帯だけ富士河口湖町の飛地(周囲は富士吉田市)]
    一合目からここまで約30分。





 冨士御室浅間神社(ふじおむろせんげんじんじゃ) 冨士小室浅間神社とも記され、河口湖の南畔、富士河口湖町勝山に里宮があります。こちら二合目にある御室浅間神社は本宮で、富士山中最古の神社です。貞観七年(865)に祀られたと『三代実録』に記されています。江戸時代までは、この神社より上は女人禁制でした。社殿は富士山の噴火などにより幾度か再興され、のち慶長十七年(1612)に再建された本殿も荒廃激しく、昭和四十八年(1973)永久保存のため富士河口湖町勝山の里宮に移築復元。昭和四十九年五月に完工、国指定重要文化財に指定されている。なお、吉田口登山道が通る、富士山の北東部一帯は山梨県富士吉田市ですが、ここ、二合目、冨士御室浅間神社の辺り一帯は、富士河口湖町(旧、山梨県南都留郡勝山村)の飛地となっています。ちなみに、こちらの神社の「冨士」はかんむりの冨士です。
【外部リンク】☞ 冨士御室浅間神社ホームページ







林道細尾野線の終点の辺りです。
ちなみに、この林道は、
一般車は入ってこれません。





 標高1840m                  三合目のすぐ先、橋を渡る。
 朽ちた小屋が2棟あります。
 昔は三軒茶屋と呼ばれ、
 現在は中食堂と呼ばれている場所です。
 狭い範囲ですが、木々の合間から
 大菩薩嶺方面の遠望あります。
  二合目からここまで約20分。





  (早朝に吉田を出発した登山者はここで昼食をとったので昼食堂とも呼ばれる)  

四合目(標高2010m)には、「昔、ここに大黒天像を祀っていた茶屋が一軒あった」という旨の説明板があります。
(茶店は大黒室と呼ばれていた)







 御座石(ございし)と呼ばれる場所のあたりに、
 井上小屋(元焼印所の小屋、廃業しています)があります。
 小屋には「五合目焼印所」と書かれていますが、
 実際の位置は四合目と五合目の中間。(戦後に五合目と言われるようになった)
 御座石の説明板のある左手に御座石があります。
 木々の合い間から遠景を望めます。
 三合目からここまで約30分。

四合五勺からしばらく進むと、「五合目 中宮」と書かれた、この場所の由来を記した説明板があります。天地の境とされていた区域らしい。そのまま登山道を少し先に進むと、朽ちた小屋が現れます。さらに進んで行くと写真⑩の車道に出ます。(この先、写真⑫の地点と写真⑭の地点にも五合目の道標が立っています。「五合目 中宮」の説明板のある地点から「吉田口五合目」の道標がある地点まではそこそこ上がっていくのですが、大雑把にこの辺り一帯は五合目という感じでしょうか。)



⑩石段を登って、バイク止めの柵をすり抜け車道に出ます。道標に従い、ここからは車道を進みます。
                     車道はアスファルト舗装された道です。地震の影響か、車道の所々に地割れ?

⑪車道を数分進むと右側に赤い鳥居が見えてきます。
車道歩きはここまでで、再び山中の登山道へ。
(道標あり)

⑫再び車道に出ます。ここは、車道を横切ります。(この地点標高2305m)
ここにも、五合目と書かれた道標が立っています。
このすぐ上に佐藤小屋。
(直接、富士スバルライン五合目・小御岳神社へ行く場合は、この車道を右方面へ)






五合目

【外部リンク】☞ 佐藤小屋ホームページ

佐藤小屋から平坦な道を少し先に進むと写真⑭の地点。
この辺りは広いスペースがあり、小御岳から、遠くは八ケ岳、秩父山地など、広い展望が得られます。
また、富士山頂側を見上げれば、各山小屋が連なって見え、なんか、ワクワクしてきます!








標高2325m
[ここは吉田口五合目]の道標
〔富士山山頂・経ヶ岳/富士スバルライン五合目/吉田口〕分岐点。
四合五勺からここまで約30分。

人間界はここ(五合目)まで。
六合目は天上界なので、次の五合五勺は天と地の境目?

一合目:地獄界
二合目:餓鬼界
三合目:畜生界
四合目:修羅界
五合目:人間界
六合目:天上界
七合目:聲聞界
八合目:縁覚界
九合目:菩薩界
十合目:仏界 

道標の差し示す、「富士山頂」方面へ登っていくとスグに星観荘(山小屋)、もう少し登ると写真⑮の経ヶ岳。










 日蓮上人が富士登山のおり、書写した法華経を埋納したといわれている
場所です。経ヶ岳 六角堂 常唱殿 こちらの石灯籠も倒れていました。
少し先には、日蓮上人が風雨を避けて篭ったとされる岩穴「姥ヶ懐
(うばがふところ)」があります。























富士山安全指導センターがあります(まだ6月なので開いていませんでしたが)。
〔富士山山頂/富士スバルライン/吉田口〕分岐点。
砂振(すなふるい)と呼ばれる場所。江戸時代までこの地点は五合五勺に位置付けされていたらしいです。
ここまで来ると展望はかなり良い。とても広く、座るのにちょうど良い岩礫もたくさん転がっているので、
休憩するのにちょうど良いです。富士スバルライン五合目から来た観光の人たちが、
ここでお弁当を食べたりしていました。スキーを担いで山頂を目指している人が意外と多い。
この辺り、標高2386m3等三角点(点名:不浄ヶ岳)があるはず。
吉田口五合目からここまで約20分。

富士山六合目からの展望!

山座同定 写真クリックで拡大。
(拡大された写真をもう一回クリックするとさらに拡大します。)


間ノ岳~八ケ岳~秩父山地のパノラマ

とりあえず、七合目まで行って見ました。

(ちょうど、吉田口登山道六合目と七合目の間を玉前神社-出雲大社レイラインが通ります。)







ここから日の出館までの登山道は、まだ雪に覆われていました。

【外部リンク】☞ 富士山吉田口七合目花小屋(公式ホームページ)







六合目から七合目トモエ館まで約1時間。
   ちなみに、まだ6月なので小屋は営業していません。





【外部リンク】☞ 日の出館公式ホームページ       トモエ館公式ホームページ

今回はここ、七合目トモエ館までとしました。(この先は、登山道に積もる雪がガチガチに凍っていた)

富士山七合目からの展望!山座同定
写真クリックで拡大拡大された写真をもう一回クリックするとさらに拡大します。


甲斐駒ケ岳~八ケ岳~秩父山地




 遠景をもう少し拡大したパノラマ写真




ちょうど、吉田口登山道六合目と七合目の間を玉前神社-出雲大社レイライン(春分・秋分の日の御来光の道)が通っています。
(玉前神社と出雲大社上を通過するように線で繋いだ場合)


下山
写真⑯の六合目まで戻り、小御岳へ向かいました(道標の示す「富士スバルライン」方面へ)。
六合目から泉ヶ滝へ向かう途中、落石避けのシェルターのトンネルをくぐります。






〔富士山山頂・富士山安全指導センター/吉田口五合目・経ヶ岳・佐藤小屋・星観荘/富士スバルライン〕分岐点。
小御岳へは、道標の指し示す「富士スバルライン」方面へ。
ここからは、広い砂利道(未舗装の車道)歩きで、ほぼ、平坦な道のりです。
(小御岳からの帰りは、一旦ここまで戻り、今度は「吉田口五合目」方面へ向かいます。)











  精進口五合目にあたります。広い!でっかいお土産屋さんがたくさん並ぶ!
  富士山の山梨県側はお金がかかってるなあ。
   ここは、いろんな国の人たちが観光に来ていて大賑わいといった感じです。
  観光用の馬もいます。
  この地点から富士山頂方面を仰ぐと、吉田口五合目から見るのよりも、富士山らしく見えます。
  富士山の中腹にいるのに、富士山が富士山らしく見えるのも面白い。
  また、ここからは南アルプス(赤石山脈)方面も間近に大きく望めます。
  小御岳神社へは、鳥居をくぐって路地を真っ直ぐ進むとスグ。

【外部リンク】☞ 富士スバルライン(山梨県道路公社富士山有料道路管理事務所のホームページ))

【外部リンク】☞ グーグルマップ 精進口五合目駐車場(富士スバルライン終点)







 小御岳山頂! 標高2304m
   富士山の精進口五合目
周辺にはレストハウス、売店が立ち並び、観光客も大勢います。
全く山頂っぽくありません。
しかし、現在の富士山が形成される前の、
富士山の土台となる山が小御岳
その山頂が、ここ小御岳神社の鎮座する辺りです。

帰りは、上の写真⑳の泉ヶ滝まで戻り、道標の差し示す「吉田口五合目」方面へ。車道を真っ直ぐ進んで行くと、やがて写真⑫の地点に行き当たります。そこからは、往路に辿ってきた道を下りていきます。


【参考として】 杓子山から見た富士山

江戸時代までは、二合目の御室浅間神社から上は女人禁制だったのですが、実は、男装をしてこっそりと山頂まで登った女性がいます。史上、女性初の富士山登頂者です。高山たつという人で、天保三年(1832)辰年九月廿六日、富士講の5人の男性らと供に登拝、この吉田口登山道を山頂まで登ったということです。高山たつは、辰年・辰の日・辰の刻に生まれたといわれ、登った時の年齢は25歳。辰の年である天保三年にどうしても登りたかったもよう。しかも、名前は「高い山に立つ」ともとれる。もう、富士山に登りたくて登りたくて登りたくて登りたくて、というこの女性の気持ちが想像できます!山頂で男女平等を祈願したという。


一合目:地獄界
二合目:餓鬼界
三合目:畜生界
四合目:修羅界
五合目:人間界
六合目:天上界
七合目:聲聞界←今回は地獄からココまで。まだまだ修業が足りんっ!
八合目:縁覚界
九合目:菩薩界
十合目:仏界

また地獄に戻るのが悲しい😢


今回の登山ルート

(馬返→七合目=約3時間25分 六合目→小御岳=約30分 小御岳→馬返=約1時間45分)

馬返 車道の終点。駐車場は車20台分くらい。簡易トイレ2つ。
15分 道中、明大山荘・鳥居・猿のコマイヌ?・禊所を通過。この先、吉田口五合目まで樹林帯の中の道です。
一合目 鈴原天照大神社 標高1520m
30分  
二合目 冨士御室浅間神社 標高1700m
20分 小室浅間橋を渡ってしばらく進む。途中、林道を横切る。
三合目 朽ちた小屋が2棟。 標高1840m
20分 細尾野橋を渡ってしばらく進む。
四合目 大黒天  標高2010m
10分 
四合五勺 御座石 元焼印所の小屋(廃屋)
30分 途中、車道歩きを経る。
佐藤小屋  吉田口五合目 標高2325m 〔富士山山頂・経ヶ岳/富士スバルライン五合目/吉田口〕分岐点。
20分 星観荘・経ヶ岳を通過。
六合目 富士山安全指導センター 標高2386.1m 〔富士山山頂/富士スバルライン/吉田口〕分岐点。
60分 花小屋・日の出館を通過。
七合目 トモエ館
30分
六合目 富士山安全指導センター 〔富士山山頂/富士スバルライン/吉田口〕分岐点。
15分 途中、落石避けのシェルターのトンネルをくぐります。下り。
泉ヶ滝 〔富士山山頂・富士山安全指導センター/吉田口五合目・経ヶ岳・佐藤小屋・星観荘/富士スバルライン〕分岐点。
15分 未舗装の車道歩き。ほぼ、平坦な道のりです。この辺り、観光用の馬も歩いています。(馬に乗る料金は、とても高い!)
小御岳富士スバルライン五合目) 小御岳神社 
15分 
泉ヶ滝 〔富士山山頂・富士山安全指導センター/吉田口五合目・経ヶ岳・佐藤小屋・星観荘/富士スバルライン〕分岐点。
10分 吉田口五合目方面へ車道をず~っと進む。ほぼ、平坦、緩~い下り道。
五合目 写真の場所(吉田口五合目・佐藤小屋の下を通る道)
30分 ここからは往路で辿ってきた道を馬返まで下って行きます。
四合目 大黒天  標高2010m
10分
三合目 朽ちた小屋が2棟。 標高1840m
10分
二合目 冨士御室浅間神社 標高1700m
20分
一合目 鈴原天照大神社 標高1520m
10分
馬返


不明瞭な道はありませんが、それでも下山時など、重力と勢いに任せてズンズンと下っていたりすると、うっかり思わぬほうへ入りこんでしまったり(道迷い)するので注意しましょう。

日帰り登山トップ     近くの立ち寄り湯紅富士の湯ゆらり天水など

静岡県側の富士宮口五合目から富士山山頂へ登る!

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【外部リンク】 ☞ 富士スバルライン     五合目佐藤小屋

七合目日の出館     七合目トモエ館    七合目花小屋 【外部リンク】

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下山後のおすすめスポット
ここまで来たなら!

新屋山神社 あらや やまじんじゃ

山梨県富士吉田市新屋1230


金運アップ!
金運神社として有名らしい。奥宮へも是非!

新屋山神社の狛犬

【外部リンク】 新屋山神社公式サイト

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記録


【富士吉田口登山道】2020(令和2)年夏、 富士山が開山されなかった時の記録です。

2020.7.


中の茶屋から山頂までの登山道は閉鎖されています。
中の茶屋から先は、車も人も立入禁止です。

(馬返しの登山口までの車道も閉鎖)

柵を乗り越え中に入ると、
けたたましい警告アナウンスが響き渡ります。
監視カメラも作動しているとのこと。

(警備のかたが、入るとどうなるか試してくれました。)

ちなみに山神社奥宮へと続く道路も閉鎖されていました。