日帰り登山へGO! > 山梨県 > 身延山 (奥の院参道を通り、山頂へ) 山を一巡



身延山 みのぶさん 標高1153m 日蓮宗総本山久遠寺 奥之院思親閣
三門から山頂の奥之院思親閣まで約2時間05分
(久遠寺裏からロープウェイで山頂直下まで行くことも出来ます)
南巨摩郡身延町/早川町 グーグル地図  国土地理院の地図
巨摩山地の南、身延山地に位置する。古くは「蓑夫」と書かれた。山頂に奥の院思親閣、中腹に日蓮宗総本山身延山久遠寺(くおんじ)、麓は門前町で賑わう信仰・観光の山。山頂まで続く参道はハイキングコースとしても整備されている。久遠寺本堂の裏から山頂奥之院思親閣の直下までロープウェイも運行。山頂部の東・南・北側に展望台があり眺望に優れ、南アルプス・八ヶ岳・奥秩父、富士山・駿河湾が各展望台からそれぞれ望むことができる。年2回(3月中旬・9月下旬~10月初旬)ダイヤモンド富士(富士山頂から太陽が昇る風景)が見られる。春はしだれ桜、秋は紅葉と、年間を通して賑わう。山腹に杉の美林、ブッポウソウの繁殖地。奥の院への参道には多くの南天の木が見られる。
文永11年(1724)、日蓮は、甲斐国波木井郷の領主、南部六郎実長の招きにより身延山中に隠棲し、身延山久遠寺が始まる。以後、この地を終の棲家とし、晩年を過ごす。弘安5年(1282)、病身の養生の為、日蓮は身延山を出発するが、途中、池上(東京都大田区池上)にて入滅。遺言により、遺骨は身延山の南麓(=鷹取山東北麓)の御廟所に安置される。
中央自動車道甲府南→国道140→国道52→県道804→総門をくぐり、門前町を抜けると三門。この辺りに駐車場があります。さらに車を走らせれば、ロープウェイ駅前(久遠寺本堂裏)にも駐車場(有料)があります。国道52で身延町に入った辺りから身延山への案内標識がでてきます。各行事、桜の時期などは駐車場の混雑が予想されますので注意。
東名高速道路富士→県道353→県道396→地方道10(富士川身延線)→国道52
【参考として】 ☞ 身延山ロープウェイ公式ホームページ      身延山久遠寺オフィシャルホームページ

2009.1.水泉動




三門をくぐり、丸っこい石が敷きつめられた参道を進むと、菩提梯(ぼだいてい)につきあたります。
この石段は287段あり、高さは104m。
久遠寺本堂まで一直線に続いていますが急勾配なのでけっこうキツイ!

菩提梯で登るのはちょっとためらいがある人には、この石段の右脇からでている男坂または女坂を通って本堂まで行くこともできます。(ロープウェイ駅前の駐車場に車を停める場合は、本堂までもっとラクに辿り着けます。さらに、ロープウェイ駅前の駐車場からでている斜行エレベーターを利用すれば訳なく本堂に行けます。)

久遠寺
菩提梯の上に上がると、まず五重塔、本堂が目の前に現れます。
ここから右側に向かって大きく広がるこの敷地に、祖師堂、仏殿などの各伽藍が並んでいます。
山頂へは、本堂の左脇を奥へ進む。
④本堂の左脇を抜けて裏へ回ると身延山頂奥之院思親閣まで続く奥の院参道入口があります。
ロープウェイで山頂へ行く場合は、そこから少し下ったところにロープウェイ久遠寺駅
左の絵図を見ると、奥の院参道で思親閣まで行くのに、一見ラクそうですが、結構距離あります。)









丈六堂 (十四丁目)

奥の院参道は車1台が通れるくらいの狭い道。
十如坊、丈六堂などの近くを通っています。
樹林の中の道なので展望はありません。
大光坊までは舗装道です。







大光坊には日蓮聖人作の大黒尊天が奉られています。

本堂からここまで約45分。

大光坊は廿五丁目(山頂の思親閣が五十丁目)。この辺りは開けた空間。三光堂の少し先、廿六丁目で舗装された道は終了。そこから先、参道は砂利道となり、再び樹林の中の道となります。









東照宮 四十一丁目
大光坊から法明坊(お水屋)、東照宮を経て南側展望台へ。

大光坊から南側展望台まで約1時間。

南側展望台に到着! ここまで来ればもう、ほとんど山頂。天子山地の向うから富士山が顔を出す。
  東南東~東~南方面。 (東側展望台からの景色とだいたい同じなので拡大写真はそちらから↓↓

最後に石段を登る。石段両側には日蓮聖人お手植えとされる杉。そして石段を登り終えると
  身延山頂の奥之院思親閣 標高1153m (五十丁目)  南側展望台から約5分。


日蓮聖人は、この頂に登って房州小湊(千葉県鴨川市小湊)
の両親を偲んだという。
「孝と申すは高なり。天高けれども孝よりも高からず」
親孝行は全ての善行の基本。

思親閣の左側から奥へ進んで行くと1、2分で北側展望台。この場所に山頂標が立っています。広いスペースで、ベンチもあります。西南西~西~北~北東方面が広く開けます!

身延山 山頂北側展望台からの展望!山座同定
 写真クリックで拡大 拡大された写真をクリックするとさらに拡大します

北側展望台から、今度は東側展望台へ移動。道標に従い進むと2、3分でロープウェイ山頂奥の院駅の横にある東側展望台に到着。こちらの展望台からは東~東南~南方面が広く開けます!視界のよく利く日には駿河湾も望めるらしい。ロープウェイ駅のお土産屋で買った団子を食べながら眺望を満喫!(山バッジは売っていなかった。駅の上には展望食堂もあります。)

身延山山頂
東側展望台
からの展望
 写真クリックで拡大       
  拡大された写真をクリックすると
          さらに拡大します
山座同定

←富士山

ここ身延山から富士山頂を通る真っすぐな線を東の方へ引いてたどってゆくと・・・・・・、なんと! その線は、日蓮上人が出家得度・立教改宗した清澄寺のある清澄山を通過する!

(レイライン)    昔の人ってスゴイな。   清澄山のページ)


🗻年に2回(3月中旬頃9月下旬~10月初旬頃)、ダイヤモンド富士(富士山頂から太陽が昇る風景)が見られます! (同様に同時期、となりの七面山からもダイヤモンド富士を見ることができます)

⇒ ダイヤモンド富士!行ってきました!2019年3月


下山開始


⑫ロープウェイ駅の近くに分岐点(道標アリ)。
西側の奥の院参道(ハイキングコースの西コース)で
下山しました。こちらは、登りで通ってきた
東側の奥の院参道(ハイキングコースの東コース)

よりも残雪が多かった(約10cmの積雪)

⑬[追分]感井坊。 分岐点(道標アリ)。
このまま真っ直ぐ進むと七面山のほうへ行きます。
三門、駐車場へは、左へぐるっと回る。

(ここから七面山へは2時間30分と書かれていた。)

感井坊から千本杉(樹齢275年以上のものが約200本、太さ3m前後、大きいもので太さ5m以上のものもある。天然記念物。)の林の中を抜けて、さらに下ると松樹庵。各所に道標が立っているので、それに従い下りていきます。


登山開始地点の三門から久遠寺全貌を見渡せます























松樹庵から道標に従いさらに下りていくと妙石坊。




妙石坊に日蓮聖人が最初の説法をした高座石というのがあるのですが見過ごして先へ歩を進めてしまった。

妙石坊を出ると、そこから車道歩き。しばらく下るとトンネルが見えてくるので、その手前を右折し、橋を渡ると日蓮聖人御廟所(お墓)、御草庵跡があります。お墓は非常に立派なもので、狛犬が八方を囲んで守っていました。


 ↑日蓮上人御廟所      狛犬に護られている      御草庵跡

道標に従い三門へ向かう。御廟所、御草庵跡を出ると再び車道。三門はもうすぐ。








久遠寺の鐘撞き
を見てきました。
夕方17時の鐘です。

お坊さんが、全体重をかけて
撞木をひっぱって撞くという
独特の鐘撞きです。
梵鐘も撞木もでっかいです。

登山ルート 行き=約2時間05分  帰り=約1時間50分

三門 (三門前に観光案内所があります)
↓約15分 菩提梯を上りました。男坂または女坂でも本堂へ行けます。
久遠寺  広い敷地に五重塔、本堂、祖師堂、仏殿などの各伽藍が並んでいます。
↓約45分 奥の院参道で山頂へ向かう。(ロープウェイで行く方法もアリ。その場合は山頂直下の奥之院駅までたった7分!)
大光坊 (廿五丁目) 三光堂、相輪塔があります。 舗装された道はここまで。
↓約35分 砂利道の参道となります。
法明坊(お水屋) (四十丁目) 日朗菩薩鏡井戸休憩所があります。
↓約25分 
南側展望台 富士山眺望!東南東~東~南方面が開ける。
↓約5分 少し先へ進んだ所に休憩所あり。最後に石段を登る。両脇に日蓮聖人お手植えとされる老杉。
奥の院思親閣 (五十丁目)
↓1,2分 思親閣の左側から奥へ進んで行く。
北側展望台 この場所に山頂標が立つ。広いスペースで、展望案内板、ベンチもあり。西南西~西~北~北東方面が広く開ける!
↓2,3分
東側展望台 ロープウェイ奥之院駅の横にあります。富士山方面好展望!ロープウェイ駅の上には展望食堂あり。
↓約25分
[追分]感井坊 七面山との分岐点(道標アリ)。
↓約40分 途中、県天然記念物の千本杉の林の中を抜ける。
松樹庵 展望開ける。久遠寺全貌を俯瞰できます。
↓約25分
妙石坊  日蓮聖人が最初の説法をしたという高座石がある。
↓約10分 ここから車道歩き。しばらく下るとトンネルが見えてくるので、その手前を右折し、橋を渡る。
日蓮聖人御廟所 非常に立派な廟塔。広い敷地内に御草庵跡もあります。
↓約10分 道標に従い三門へ。車道歩き。
三門

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ロープウェイ久遠寺駅前の駐車場に車を停めて、ロープウェイに乗って山頂を目指す場合は、山頂の思親閣まで約15分弱で着いてしまう!(うち、ロープウェイ乗車所要時間は約7分。)  大人:片道¥730 往復¥1350 / 小人:片道¥370 往復¥680

ロープウェイ営業時間
期間 上り始発 上り終発 下り終発 20分間隔で運行。
正月3が日、観桜期、ダイヤモンド富士鑑賞会(春・秋)、
5月連休は特別営業時間にて運行。(2009年)
3/16~11/15 8時40分 16時00分 16時40分
11/16~3/15 9時00分 15時40分 16時20分

上記の運賃・時刻は2009年時のものです。最新情報は身延山ロープウェイのホームページで。

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鎌倉時代から続く古の道を歩く!参道は思った以上に距離を感じました(軽い気持ちで登ってしまったせいもあるのですが)。山の上のほうまで来ると積雪、凍結箇所がありました。この時期、ロープウェイに乗らず、歩いて山頂を目指すなら、たとえ参道といえどもアイゼンは一応用意しておいたほうがよいと思います(参道だからと軽装で登ったのですが、凍結箇所があり少々難儀。すべるすべる!滑落する心配はありませんが(坂になっている参道を滑り落ちても滑落したというのかな?)の冬は他の季節よりもいっそうの注意が必要。普通のアイゼンじゃ仰々しいので、軽アイゼン・簡易アイゼン・スノースパイクみたいのも買っておいた方がいいかなと思いました。)。まあ、ロープウェイに乗ってしまえば、普段靴であっというまに山頂へ行けますが・・・。観光にはもってこいの山ですが、信徒のかたの迷惑にならないように。展望は、冬だけあってなかなかのものでした!山バッジは売っていなかった。  2009.1.

日帰り登山トップ     日蓮聖人御廟所の獅子

身延山からダイヤモンド富士を見てみた     隣の山☞七面山

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