日帰り登山へGO! > 東京都の山 > 小雲取山

雲取山からの下山時に小雲取山に寄ってみたが、「山!」というほどのものでもなかった!

前頁(三峰駐車場から雲取山に登る)の続きです。

雲取山→小雲取山→巻き道で雲取山荘→男坂で大ダワへ下りる→巻き道(芋ノ木ドッケ登らず)で芋ノ木ドッケと白岩山の鞍部→白岩山→前白岩山→霧藻ヶ峰→三峯神社→三峰駐車場 

小雲取山 こくもとりやま 標高1937m 
東京都西多摩郡奥多摩町/山梨県北都留郡丹波山村      地理院地図
秩父多摩甲斐国立公園に属す。JR青梅線奥多摩駅の西北西約14km、雲取山の南東約800mにある山で、雲取山の肩にあたる部分の小さなピーク。当山からは2つの尾根が派生し、東へ延びる尾根は富田新道が通り(野陣尾根)、日原へ至る。南へ延びる尾根は七ツ石山へと向かい、そこから東へ鷹ノ巣山、六ツ石山を経て奥多摩駅に至る(石尾根)。

2017.5.

まずは雲取山頂の様子から。







標高2017.1m  1等三角点・原三角測點・山座同定盤・案内図あり。東京都/埼玉県境。
〔雲取山西暦二千十七年記念〕の標柱()は今年(2017年)の1年だけの限定らしい。三峰からココまで10.7km(

原三角測點 げんさんかくそくてん

片側には「明治十五年十二月 内務省地理局」と刻まれています。が、ここに埋設されたのは翌年の明治16年らしい。

明治15年といったら1882年。もう立派な歴史的遺物です!そして、原三角測点は全国で3つしか残っていないらしい。あとの2つは白髪山(群馬県)と米山(新潟県)だそうです。






2017.7mと刻まれているが現在の標高は2017.1mに改定されている。。











山頂部を南へ200mほど移動!(避難小屋のほう)

(雲取山の山頂部は南北に長い。三角点のある山頂は北側)

山頂部の南側にやってきました。こちらは山梨県です。(東京・埼玉・山梨1都2県の境界は避難小屋の西の辺り)
〔雲取山 山梨百名山〕の標柱が立っています。
こちらからの展望のほうが、遠くを見渡せる範囲が広いです。
〔石尾根縦走路 奥多摩小屋・七ツ石山/奥秩父主脈縦走路 三条ノ湯・笠取山・飛龍山/雲取山山頂・長沢背稜・三峰〕分岐(道標アリ)
雲取山からの展望!山座同定
写真クリックで拡大します拡大された写真をクリックするとさらに拡大

隣りの芋木ノドッケは標高1946mで、東京都で2番目に高い山。小雲取山は標高1937mで、東京都で3番目に高い山。
ちなみに4番目に高い山は、小雲取山の南隣りの七ツ石山(標高1757.3m)。5番目は芋木ノドッケの東隣りの長沢山(標高1738m)。








避難小屋外観

(注)少し離れたところにトイレ(あさがおタイプ1・便座タイプ1)もあるのですが、だからといって安心してはいけない!便座タイプのほうは無いものと思ったほうがいいかも。凄い惨状だった。わたくしは使えない。運良く清掃されたあとだったらイイんだけれど。




きれいに管理・利用されています。

わあ、15年前と変わっていないなあ!きれいに維持されている。今回は誰も居なかったが、昔ここに来た時は雪がとても降っていたので、避難小屋の中に人が大勢いた。

下山 小雲取山に寄ってから下山しました。ココから小雲取山→巻き道で雲取山荘=約50分  【参】雲取山頂(1等三角点)から直接雲取山荘まで下りた場合は約20分。











小雲取山までのルートは、上の⑥のパノラマ写真「雲取山からの展望!」も参照。


〔まきみち(雲取山荘・三峰)/石尾根縦走路(奥多摩小屋・富田新道を経て日原)/雲取山頂(雲取山荘・三峰)〕道標あり
雲取山頂からココまで約10分

真っ直ぐ進む。ほぼ平坦な道のりで展望も良い。3分ほどで小雲取山。
(帰りはココまで戻ってきて巻き道で雲取山荘へ向かう)





分岐
〔富田新道(野陣尾根から日原)/石尾根縦走路(奥多摩小屋・七ツ石山・鴨沢)/雲取山・雲取山荘〕

この道標の裏のこんもりとしたところが小雲取山の山頂。
「山頂!」という感じのしない山頂です。

小雲取山山頂!  標高1937m

笹薮のなかの細い小道をたどっていくとスグ山頂!手作りらしい小さな山頂標があります。空気が澄んでいれば、富士山・大菩薩連嶺が望めます。(雲取山頂から約15分)

小雲取山からは上写真⑩の分岐まで一旦戻り、そこから雲取山東側の山腹を通る巻き道で雲取山荘へ向かいました。原生林の中を通るこの道は小さな野鳥がいたるところでさえずり、なかなか気持ちの良い道のりです。分岐から雲取山荘まで約30分。

小鳥はかわいい。ヒガラなんかは鳴くときに頭の毛がピンと立ってた!

(ヒガラ・ビンズイは雲取山頂に居ました)

野鳥はカケス・ヒガラ・ビンズイ・ルリビタキ以外にもいっぱいいたのですが、ちょこちょこと動き回るので写真に収めるのが難しい。












⑬雲取山荘通過



雲取山荘を過ぎ3分ほど下ると、大ダワまで男坂で下りるか女坂で下りるかの分岐(道標あり)。行きに女坂で登ってきたので、下山は男坂にしました。男坂方面へ進むと廃屋となった雲取ヒュッテが見えてきます。


⑭雲取ヒュッテ前を通過。











再び、男坂で下りるか女坂で下りるかの分岐があります(道標あり)。男坂方面へ進む。男坂はけっこう急な下り坂です。









注意ここから大ダワ林道で日原へ下りる計画を立てている場合は変更を!
この先、芋ノ木ドッケを越え、長沢背稜の酉谷山から小川谷林道で日原へ下りる計画を立てている場合も変更を!
(2017年5月時点の状況です)

三峰方面へは大丈夫。(雲取山荘からココまで約15分)









〔白岩山を経て三峯神社/長沢背稜・酉谷山・一杯水/雲取山〕
(白岩山・三峯神社への道は芋ノ木ドッケ西側山腹を通る巻き道です)
(大ダワからココまで約20分)
ここから芋ノ木ドッケ山頂を経て白岩山へ向かう場合、道が不明瞭な箇所もあるので注意。「あれっ?」と思ったら確かな道まで戻って地図・コンパスで確認を!
 
巻き道を進んでいくと、木段があります。

芋ノ木ドッケと白岩山の鞍部に到着!
標識は「芋ノ木ドッケ」となっています。

〔白岩山・三峰神社/酉谷山・天目山方面/雲取山荘・雲取山〕分岐点
(長沢背稜分岐からココまで約25分)

このあと→5分→白岩山→35分→前白岩山→15分→白岩山の肩→30分→お清平(大陽寺分岐)→25分→霧藻ヶ峰→5分→地蔵峠(大陽寺分岐)→20分→炭焼平(奥宮分岐)→25分→両部鳥居(奥宮分岐)→10分→一の鳥居。(前ページ参照)





一の鳥居(黄色い登山届投入箱のあるところ)が見えてきました!

三峯神社へ参詣して今回の山行を終えたいと思います。なので、このあと三峯神社へ向かう。道標の指す「三峯神社」方面へ。


一の鳥居から三峯神社方面へ向かって進んでいくとおみやげ屋さんのある通りに出るのですが、そこまで行く手前にもう一つ三峯神社へ向かうルートがあります。そちらから神社へ向かいました。
〔大輪(表参道)〕方面
 
㉑尾根上の道→尾根の少し下の道→鳥居と祠(祠を通り過ぎると遥拝殿が見えてきます)
 



殿





奥宮遥拝殿
(一の鳥居からココまで約15分)
正面に妙法ヶ岳(奥宮)が望めます。

この地点に、三峰山東麓の大輪へ下りる道(表参道)があります。(道標・案内図あり)
 
遥拝殿から石段を下りて道路を横切り、さらに石段を下りて随身門をくぐる。(この随身門は明治の神仏分離以前は仁王門で、仁王像が両脇に立ち、睨みを利かせていた。この仁王門が大輪から続く三峯神社表参道の終点で52丁目)

(途中の道路を左に進むと三ツ鳥居を経てお土産屋さんのある通りに出、駐車場へ。右に進むと、日本武尊の大きな銅像のある場所に出ます。)






殿
参拝して駐車場へ戻る。
(ココから駐車場まで約10分)

三峯神社周辺についてはこちらを参照


三峯神社の狼(大口真神)

登山ルート

下山 =5時間05分
雲取山 標高2017.1m 1等三角点
↓約15分
小雲取山 標高1937m
↓約35分
雲取山荘 水場・テーブル・トイレあり
↓約15分
大ダワ
↓約45分
芋ノ木ドッケ鞍部
↓約5分
白岩山 標高1921.3m 3等三角点
↓約35分
前白岩山 標高1776m
↓約1時間10分
霧藻ヶ峰 標高1523.1m 3等三角点
↓約1時間
一の鳥居(登山届投入箱)
↓約15分
三峯神社
↓約10分
三峰駐車場
      

三峰駐車場→雲取山山頂のページ      帰りの立ち寄り湯

三峰山・妙法ヶ岳のページ    日帰り登山トップページ    雲取山バッジ


雲取山は過去2度ほど登ったことのある山なのですが、いずれも天気が芳しくなく、今回は是非とも山頂から富士山を眺めたく思い再訪。2度あることは3度あるということもあり、また、天気が良くても空気が澄んでいないと遠望できないということを考慮して、予備日をとって雲取山荘にて一泊しました。まあ、山行距離も長いということもあったのですが。
そして、山頂からの富士山眺望は・・・・。見えたことは見えたのですが、富士山の山頂部分に雲が・・・・。あ~。でも翌日がある。明日に期待して雲取山荘に一泊。夜は、雲取山荘から東京の夜景が見える!夜景ってきれいだなあ。空気の澄んだ日にはスカイツリーも見えるらしいが、今回は見えませんでした。
さて、翌日は日の出を拝み朝食をいただいてから山頂へ向かう。そして山頂に!しかし・・・・。昨日よりダメじゃ~ん!!霞がかって富士山が見えない!大菩薩連嶺の稜線さえぼやけていた。また登りに行かなくては。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・