日帰り登山へGO! > 栃木県(南部)の山 > 三毳山(関東百名山)

三毳山 みかもやま 山全体が公園 万葉の山(美可母乃夜麻)  関東百名山  花の百名山
中岳 なかだけ 標高209.8m(2等三角点)  青竜ヶ岳 せいりゅうがたけ 標高229m(最高点)
駐車場(南口)中岳まで30分、中岳青竜ヶ岳まで約35分 栃木県佐野市・岩舟町・藤岡町 栃木市 地理院地図
栃木県南部に位置する。南北に広がるなだらかな山体で、中岳と青竜ヶ岳の双耳峰からなる。関東平野に浮かぶ島のような山容。南麓に道の駅「みかも」があり、国道50号線が東西に走る。西麓は東北自動車道が南北に走り、北麓には慈覚大師円仁の誕生地がある。かつては三鴨、美可保、三氈とも書かれた。「かも」とは毛織物のことで、かつて三毳山周辺域で毛織物が生産されていたと思われ、そのことから「みかも」という郷名が付き、山名になったと推測される。「万葉集」の東歌下野国歌に「下毛野みかもの山の小楢のすま麗し児ろは誰が笥か持たむ(之母都家野美可母乃夜麻能許奈良能須麻具波思児呂波多賀家可母多牟)」と詠まれる。山域内は県都市公園の「みかも山公園」となっていて、山中には多数の散策路が整備されされている。フラワートレイン(汽車形のバス)が公園内を周遊し、子供の遊び施設もあり、休日は家族連れで賑わう。関東百名山・花の百名山に選ばれている。

読み:ゼイ・セイ・セツ・セチ (和名抄では「にこげ」と読んでいる)/意味:けものの細くやわらかいむく毛。にこ毛(鳥獣の柔らかな毛。わたげ。うぶげ)。やわらかい毛織物。毛皮。柔らかくうまい肉。橇(そり)
読み:セン (和名抄では「かも」と読んでいる)/意味:獣の毛を撚って作った敷物。獣の細い毛で織ったもの。毛の席(むしろ)。毛氈。


『大日本地名辞書』から
~三氈とは元来真氈なり、延喜内蔵寮式に「氈十枚、下野国所信」とありて当国は古へ好毛席を織て奉げし也、和名抄に、氈は「賀母(かも)、毛席撚毛為席」とあり、真は美とも通じ、称美の辞とず、今は三毳に作る、~毳は和名抄、爾古介(にこげ)と訓み、細弱毛也と解きたり、後漢書烏桓鮮卑伝注に、鳥之褥細者、為毳といへり。~
🚙東北自動車道佐野藤岡→国道50→小山市方面へ進むとスグに道の駅「みかも」。隣接してみかも山公園南口駐車場(駐車場は無料。219台停められる。W.C.あり) ⇒ グーグルマップ

みかも山公園ホームページ 【外部リンク】

2007年3月 蟄虫啓戸


①南口駐車場から見た三毳山南面。駐車場は広いです。
もう一段上にも駐車場があり、そこにトイレ、案内図、休憩所、
フラワートレイン乗り場があります。
みかも山公園
案内図



クリックで拡大します

山内を巡るコースは多数あります。出発地点や目指す場所を山内の所々にある案内図でよく確認しましょう。


③鳥居をくぐり石段を駆け上ると三毳神社(駐車場から約20分) テーブルベンチあり。
神社からは国道50号線・道の駅を眼下山麓に、関東平野も一望、富士山も見えます。社殿の裏に石祠あり。
[富士見台200m・山頂中継広場90m/中岳350m・山頂広場500m]

④三毳神社からの展望。視界の利く日はスカイツリー(東京都心部)もばっちり見えます。

神社の裏手から中岳へ向かう。(要所ゝに道標立っています)
(三毳山内で一番展望の良い富士見台は三毳神社から約200mと近いところにあるのですが、帰りに寄りました。)


ハング・パラグライダーのフライト場
展望が開け、筑波山方面を広く見渡せます。
[中岳100m・山頂広場300m/三毳神社250m・山頂中継広場250m]




三毳山中岳頂上! (三毳神社から約10分)
標高209.8m 2等三角点(点名:犬伏)
そんなに広くありません。景色は木々の隙間から。
[山頂広場200m・三毳の関跡400m・青竜ヶ岳1400m/かたくりの園200m・東駐車場800m/三毳神社350m]

山頂広場を経由し三毳の関跡へ向かう。山頂広場に東屋・案内図・トイレがあります。

山頂広場の少し先の「犬石」の辺りからの展望は中岳頂上より良いです。


三毳の関跡 (中岳から約8分) あずまや・石祠(弘化三年銘・道祖神と伝わる)があります。かつてここを古代東山道が東西に通っていて、関所があったという。
[青竜ヶ岳1000m/かたくりの園400m・野草の園500m・東駐車場600m/山頂広場200m・中岳400m/万葉庭園450m・西駐車場1200m]








 青竜ヶ岳 標高229m 三毳山最高点 (三毳の関跡から約30分)
 [佐野市・カタクリの里800m/中岳1400m・西駐車場、ハーブ園1500m・東駐車場1500m]
 山頂はアンテナ塔が場所を占めている。眺望は所々、木々に邪魔されるが、枝の隙間などから見えるので悪くはないです。
 遠くに両神山、荒船山、浅間山、榛名山、正面に赤城山、足尾山地の袈裟丸山・皇海山、日光白根山、日光男体山が見えます。山麓には東北自動車道が走っている。
 越冬した蝶がたくさん飛んでいました。
(2025.1.再訪。木々を少し伐ったのかな?山頂からの展望が以前より良くなっていた。)
三毳山は全体に多数のハイキングコースが敷かれていて道もわかりやすいですが、下山の際は下りる場所を間違わないように。

青竜ヶ岳からの展望!





⑫青竜ヶ岳から浅間山、榛名山方面を望む。眼下の街並みは佐野市街。

太平山の謙信平から見た三毳山(日帰り登山へGO!太平山のページ)


大小山(妙義山)から見た三毳山(日帰り登山へGO!大小山のページ写真⑳)


下山は、このまま往路を戻らず、東口広場へ寄ってみました。ココには売店、管理事務所、近くに湿性自然植物園、野草の園などがあります。売店で山バッジを見つけたのですが1つ¥900もするので買うのを断念。ちょっと高すぎるよ~。
この後、また中岳に登ってそこから三毳神社方面へ向かい、途中にある分岐から今度は山頂中継広場山頂広場とは異なります)へ下り、琴平神社・富士見台に行きました。
(山頂中継広場の近くにトイレあり)

琴平神社
背後に天狗岩。常夜燈は寛政六年のもの。

もう少し先へ進むと富士見台があります。


富士見台
三毳山の中で
一番眺望を楽しめます!

⑮三毳山の中岳と
青竜ヶ岳を望む

⑯三毳山最高地点の
青竜ヶ岳アップ。

三毳山の富士見台からの
展望(パノラマ)
山座同定

写真クリックで拡大します

丹沢山塊~富士山~秩父山地~八ヶ岳
写真クリックで拡大します

赤城山~袈裟丸山~皇海山~男体山

富士見台の近くにある「わくわく滑り台」という全長28mの長~いチューブスライダー型のスベリ台。のぞいて見るとよくすべりそう!やりたかったのですが、大の大人が滑るには人の目を気にしない勇気が必要!・・・・・恥ずかしいので断念。2007年3月

綺麗でかわいい鳥がいた。後で調べたらショウビタキでした。

登山ルート
🅿南口広場 広いです。トイレ、東屋、自販機あり。(国道50号沿い、道の駅「みかも」のそば)
 20分
三毳神社 眼下に道の駅・国道50号。
 10分 途中、ハング・パラグライダーのフライト地点があり、展望が開ける。
中岳 209.8m 2等三角点 狭い。ベンチあり。
 3分
山頂広場  東屋、その下にW.C.
 5分 途中にある「犬石」の辺り、眺め良いです。
三毳の関跡  東屋、ベンチ、道祖神あり
 30分 山頂手前ちょっと急坂
青竜ヶ岳 229m アンテナ塔が山頂の殆どを占めているので広くない。
  山頂付近には越冬した蝶がこの陽気にたくさん飛びまわっていました。

時間に余裕があったので東口広場に下りて、いろいろ周ってから(1時間位)、再び中岳に登り、
山頂中継広場(
山頂広場とは異なります)を経て富士見台へ行く。富士見台からの眺めは三毳山の
中では一番よいと思います。午前中、初めにこちらを先に登ればよかった。もう午後になると少し空が
ガスっている。


富士見台(琴平神社、天狗岩の隣にある展望台です)北側と南側の展望範囲が広い。
 20分
🅿南口広場
(「道の駅みかも」近いです。歩いても3~5分。)

山の中をフラワートレインというタイヤで走る汽車型トレインが周遊。
1日フリー券で大人¥500、子供¥300。
ファミリーでも楽しめる山です。


日帰り登山トップ   ☞ 三毳山に居た


近くの山☞ 岩船山  ☞ 唐沢山


太平山の謙信平から見た三毳山(日帰り登山へGO!太平山のページ)


大小山(妙義山)から見た三毳山(日帰り登山へGO!大小山のページ写真⑳)


👉 みかも山公園ホームページ 【外部リンク】


近くの道の駅【外部リンク】👉 道の駅みかも(道の駅公式ホームページ)