日帰り登山へGO! > 埼玉県の山 > 陣見山 十二天池から十二天山(十二天社)経由で
| 十二天山 じゅうにてんざん 標高364m 秋山十二天社(埼玉県本庄市児玉町秋山3566) | |
| 陣見山 じんみやま 標高531m 2等三角点 | |
| 駐車場から約65分 | 埼玉県秩父郡長瀞町/ |
| 上武山地の東部、秩父鉄道樋口駅の北東約2㎞、JR八高線児玉駅の南約5㎞に位置する。当山の南東方に円良田湖・鐘撞堂山,が、北西方には間瀬湖があり、間瀬湖と円良田湖のちょうど中間に陣見山は座す。県立長瀞玉淀自然公園に属し、山中に北武蔵ハイキングコースが通る。山頂にはテレビ埼玉・児玉テレビ中継放送局があり、東面の展望が開ける。戦国期、武田信玄と上杉謙信の戦の際、武田の兵が当山頂から上杉陣、児玉雉岡城を見張ったことが山名の由来。西側山頂直下に浄土律宗の僧浄厳(じょうごん・江戸中期)が開いたと伝わる一向専修念仏道場の岩谷堂(洞)があり、その参詣道には多くの石仏が並ぶ。 当山の北東約1㎞には十二天山があり、その頂に関東十霊場の第7番霊場、秋山十二天社(十二天祠)がある。秋山十二天社は大同年中(806-810・平安前期)の創立といわれ、現在の社殿は寛政十一年(1799年・江戸中期・第11代将軍徳川家斉の頃)建立、権現造りの神社様式で彫刻が施される(本庄市指定文化財)。祭神は十二天(古代インド神話の中の12の神々で仏教・密教に取り入れられ、この世を守護する護法(方)神として祀られる)で、神仏混淆の形態を残している。(社殿の屋根は総欅(けやき)こけら葺きだったが昭和五十四年(1979)に改修されている) |
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| 🚙 関越自動車道花園→国道140→国道254→ → →十二天池の横の駐車場 グーグルマップ (十二天会館:埼玉県本庄市児玉町秋山3431) | |
| または、関越自動車道寄居スマート→ | |
2026.3.
氷川神社レイラインが通る山なのでどんな感じか探索に行ってみた。
![]() ①十二天池の横に駐車場。ここから登りました。十二天社まで徒歩約30分。 (コンクリート道をさらに進んで上のほうの駐車場へ行くこともできるが道幅狭し) |
![]() ②十二天会館前を通るコンクリート道を登って行きます。 ちなみに道の脇にある石鳥居をくぐっても道はありません(草木が繁茂)。昔はこちらが参道だったのだろうか。 それとも車道を通す際に鳥居を横に移動させたのか? |
![]() ③ 十二天池(駐車場)から3分くらいで2つ目の鳥居。石鳥居。 |
![]() ④寺戸の樫(かし) 樹齢700年(推定) 美里町指定天然記念物 (二つ目の鳥居から約3分) |
![]() ⑤この駐車場のもう少し先に十二天社への石段が現れます。「十二天参道」の看板が立っています。 (十二天池の駐車場から約15分) 〈ここからさらにコンクリートの車道を上がって行くと一番上の駐車場(石段参道の中段辺り)。道幅狭い〉 |
![]() ⑥石段を登って行くと3つ目の鳥居。木製。 石灯籠と「関東十霊場 十二天山」と刻まれた碑。 |
![]() ⑦そこそこ長い石段(全163段あるらしい)。その奥に鐘楼が見える。 |
![]() ⑧十二天山山頂 標高364m 山頂には秋山十二天社が鎮座。 関東十霊場の第7番霊場。立派な社殿です。 寛政十一年(1799年・江戸中期)の建立で 本庄市指定文化財。神仏混淆が色濃い。 |
![]() ☞狛犬のページ 石段下から十二天山頂まで約10分、 十二天池の駐車場からだと約30分。 |
【祭神の十二天】 (古代インド神話の神々で、護法神として仏教に取り入れられた神々。八方と天・地・日・月の方向を護る)
| 天上神 | 梵天(ぼんてん) |
| 地上神 | 地天(ちてん) |
| 太陽神 | 日天(にってん) |
| 月光神 | 月天(がってん) |
| 東神 | 帝釈天(たいしゃくてん) |
| 東南神 | 火天(かてん) |
| 南神 | 閻魔天(えんまてん) |
| 西南神 | 羅刹天(らせつてん) |
| 西神 | 水天(すいてん) |
| 西北神 | 風天(ふうてん) |
| 北神 | 毘沙門天(びしゃもんてん) |
| 東北神 | 伊舎那天(いしゃなてん) |
「死生不知の外道ども をめきさけびて みだれ入る時に 悪魔降伏の四天・十二天 影向なりて 四角四方をまもり給ふ」(『曽我』六・弁財天の御事)
![]() ⑨社殿は権現造りの神社様式。緻密な彫刻が施されている。 |
![]() |
⑩結構スゴイ! |
![]() ⑪本殿の後ろへ回ってみたら カラス天狗がいた! |
![]() ⑫左下にいる2羽?のカラス天狗(小天狗?)が 上の方にある何かを見ている。 何があるのか?よく見えない。 右下には天狗のウチワを持った 修験者らしき人(大天狗?)がいる。 何かの物語の様子が刻まれていると思われるが、 金網が邪魔してよく見えない。 |
![]() ⑬屋根には菊の御紋! 屋根はかつて総欅(けやき)こけら葺きでしたが昭和五十四年(1979)に改修されています。 |
![]() ⑭梵鐘もあります。天狗のウチワが陽刻されている。 鐘に刻まれている文字:「関東霊場 秋山十二天」「具一切功徳慈眠視衆生」「福聚海無量是故應頂礼」「昭和二十七年十月吉祥日」 (昭和二十七年=1952年 ) 具一切功徳 慈眠視衆生 福聚海無量 是故應頂礼 (『妙法蓮華経』観世院菩薩普門品第二十五偈 「観音経」) |
山頂周囲は木々が生い茂っていますが、部分的に枝木の合い間から遠景を望めます。
昔はもっと広い展望が得られていたと思われます。
![]() ⑮北に赤城山。北東に本庄市街。 |
![]() ⑯東に筑波山。ギリギリ見えました。 |
![]() ⑰南東に鐘撞堂山。 |
なんと、十二天社は氷川神社と熊野皇大神社(旧碓氷峠)のちょうど中間地点!
熊野修験・ヤタガラスにとって重要なポイントであるのは間違いない!
次は陣見山へ向かう。。
![]() ⑱社殿の左側から一旦下ります。 (ここから陣見山山頂までの登山道は 児玉郡美里町と本庄市の境界線) |
社殿は露出した岩盤の上に建っています。 |
![]() ⑲陣見山山頂直下を通る車道に出るまでは、尾根道を下って上って下って上って・・・。 (児玉郡美里町と本庄市の境界線上です) |
![]() ⑳石祠がある小峰を乗り越える。 石祠と熊野修験の木札 標高410m |
下って登って・・・・・・。
![]() ㉑車道(林道陣見山線)に出る。(カーブミラーと本庄市/美里町の境界標識があります) ここは右へ進む。カーブを曲がったところの左側に陣見山への登山道(道標アリ・下写真㉒)。 |
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㉒車道をカットする道です。 |
![]() ㉓再び車道(林道陣見山線)に出ます。ここにもカーブミラーと美里町/本庄市境界標識があります。 この辺りから展望が開ける。 (東側斜面の木々は伐採されている) |
![]() ㉔車道を横切り登山道へ入る。山頂までもう少し。 赤矢印の辺りが氷川神社レイラインが通る地点。 |
![]() ㉕山上部北側の尾根上に出る。 この辺りを氷川神社レイラインが通っている。 |
![]() ㉖山頂の少し下にあるアンテナ棟の横を通過。このアンテナ棟の北側辺りからのほうが、 山頂からの展望より少し広い展望が得られます。(山頂からだと赤城山が見えない) |
![]() ㉗陣見山山頂 十二天山(十二天社)から約35分。 山の東面が大きく開けています。 |
![]() ㉘標高531m 2等三角点 点名:矢那瀬 |
![]() ㉙山頂にもアンテナが建っています。(テレビ埼玉 児玉テレビ中継放送局) 山頂に石祠でもあるかなと思って探したが、古そうな石造物さえ無かった。 かつてはきっと何らかの神仏に関係するものがあったであろう。 北武蔵ハイキングコース[大槻峠・波波久礼/榎峠・間瀬湖/十二天・児玉]分岐 |
陣見山からの展望 (山座同定)
㉚赤城山(黒檜山・地蔵岳・荒山・鈴ヶ岳・鍋割山)・皇海山・袈裟丸山・太郎山・男体山・帝釈山・女峰山・ 金山・三峰山・大小山・諏訪岳・晃石山・馬不入山・岩船山・三毳山 (北~東北東方面) |
![]() ㉛筑波山塊(東方面) 燕山・加波山・丸山・足尾山・筑波山・宝篋山 |
![]() ㉜さいたま市方面(南東方面) 氷川神社は大宮ビル群の左の辺り。 |
陣見山の東側斜面は木々が伐採されていて山頂部にはアンテナが2本立っているので、当山東面側の街からもこの陣見山を確認しやすい。
![]() ㉝陣見山山頂直下を通る車道(林道 陣見山線)からも、山頂からと同じような展望が得られます。 なのでココに車を停めて休憩している人もちらほら。 ここまで車で来て、ここから山頂へ行く場合は、山頂の南側(車道の長瀞町側)に登山道アリ。5分ほどで山頂へ行けます。 🚙 関越自動車道花園→国道140→県道349→林道陣見山線→陣見山山頂直下車道 グーグルマップ |
☞比企郡小川町の仙元山(見晴らしの丘公園 展望台)から見た陣見山(パノラマ写真の右の方に)
下山は往路を戻りました。
![]() ㉞十二天社の石段を下りているとき、ふと、後ろを振り返ったら社殿の上に太陽がきていた! (あと、10~20分も待てば太陽は社殿の真上に来て、石段の敷かれる方向線上に来るのに、そのまま石段を下りてしまった) 十二天社も太陽の動きを考慮した作りとなっている。 調べてみると、だいたい4月下旬~5月始め頃(晩春の頃)・8月中旬頃(立秋の頃)の日の出の方角と、2月中旬頃(旧正月・立春の頃)・10月末~11月初旬頃(霜降の頃)の日の入りの方角が十二天社の参道石段の方角・社殿の向きと重なる。 十二天山は縄文時代の祭祀と関係のある山なのかも知れない。 後、八咫烏が縄文の祭祀場を呪術に利用したのか? |
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☞ 拝殿に向かって拝むその方向には何があるのか? (推定2ヶ所)
陣見山地形図
![]() この辺りは氷川神社―熊野皇大神社(旧碓氷峠)間のド真ん中! ※秋山十二天社へ行く場合、参道石段手前と山頂直下に駐車場ありますが、道幅が狭いので対向車が来た場合すれ違い出来ません。十二天池の駐車場に止めるのが無難。各駐車場は広めです。 ※車で根岸川沿いの道を通って岩谷堂登り口まで行く場合、こちらの道も道幅狭く対向車が来てもすれ違うことが出来ません。しかも待避スペースがほとんど無く(確か2ヶ所くらい)、道には落ち葉が積もり、折れた木の枝や落ちてきた石などもあるのでおススメは出来ません。岩谷堂登り口にある駐車場だけは広い。 登山ルート 十二天池🅿 ↓約30分 ↑約25分 十二天山 標高364m 秋山十二天社 ↓約35分 ↑約30分 陣見山 標高531m 2等三角点 |
陣見山は氷川神社レイラインが通る山なので、どんな山なのか探索に行ってみた。当山周辺は縄文~古墳期の集落跡が多数確認されており、縄文遺物も多く出土している。古くから継続して人々が住んでいる地域なので、当山を通る登山道も、そうとう古くからあったと思われます。陣見山から尾根でつながる十二天社は氷川神社レイラインから少し離れているが興味深い。熊野・ヤタガラスはきっと絡んでるな。氷川神社、出雲ともなんらかのつながりがあるだろう。この辺りは関東平野の際でもあるし、中央構造線も通っていると思われる区域に近いので、十二天社はかなりの霊場なのかも知れない。陣見山は山頂にこそ宗教的なものは無いが、陣見山西側山頂直下に浄土律宗の僧、浄厳が開いたと伝わる一向専修念仏道場の岩谷堂(洞)があり、山道には多くの石仏並ぶ。 2026.3.2回
陣見山・十二天山北麓の秋山地区で発掘された石器や土器が本庄市の本庄早稲田の杜ミュージアムに展示されています。
👉 本庄早稲田の杜ミュージアム公式サイト【外部リンク】
陣見山・十二天山の北東~東側の児玉郡美里町にも発掘された遺物の展示施設アリ。
美里町遺跡の森館 常設展示室👉 グーグルマップ
十二天山北麓に
秋山庚申塚古墳 本庄市指定文化財
![]() 円墳(直径約34m、推定高5m、横穴式石室) 築造は6世紀後半頃と考えられている。 開口部は十二天山・陣見山方面を向いている。 古墳の主も十二天山・陣見山を登ったはず! 👉グーグルマップ |
興味のあるかたは、十二天池と秋山庚申塚古墳の中間の辺りにある大魔羅様(おおまらさま)もついでに。
☞御嶽神社(大魔羅様)(日帰り登山へGO!石棒のページ)
陣見山南南西麓(樋口駅方面)に
日本一大きい板石塔婆!高さ約5m。
野上下郷石塔婆 国指定史跡
![]() 高さ約5m 幅約1m 厚さ13㎝ 釈迦の種子 梵字の光明真言 法華経化城喩品(ほけきょうけじょうゆぼん)の偈文(けいぶん) 「願以此功徳云々」 「権少僧都大檀那道観 比丘尼妙円 行阿 応安二年己酉十月 日敬白 正家 正吉 結衆 三十五人 道観」 (応安二年=1369年) 仲山城(長瀞町大字小坂字城山)城主阿仁和直家の夫人、芳野御前(妙円尼)が、仲山城落城の際討死した直家の十三回忌に追善供養のため建立。 👉グーグルマップ |
日帰り登山へGO! 隣りの山☞鐘撞堂山(円良田湖を氷川神社レイラインが通る)
氷川神社レイライン、陣見山の次の山☞御嶽山(麓の金鑚神社は武蔵國二ノ宮)
比企郡小川町の仙元山(見晴らしの丘公園 展望台)から見た陣見山(パノラマ写真の右の方に)
近くの道の駅👉道の駅はなぞの(公式ホームページ)【外部リンク】
近くの博物館・資料館(室)👉 本庄早稲田の杜ミュージアム公式サイト【外部リンク】
👉 美里町遺跡の森館 常設展示室(美里町公式ホームページ)【外部リンク】
秋山十二天社の拝殿に向かって拝む、その方向には何が? (推定2ヶ所)
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![]() 京都御所と賀茂御祖神社(下鴨神社) |